不協和音
posted by [ 辰馬 ] 2008年11月03日 21:59
給湯温度を一度か二度上げるような、そんな季節になってきた。
だいぶ前の話になるが、『トウキョウソナタ』のキャッチコピーに反応した。
監督は、黒沢清さん。僕と同郷の人だ。
僕は、『回路』や『CURE』なんかの作品が好きである。
『トウキョウソナタ』のキャッチコピーに、「ボクんち、不協和音」とある。
俗にいう「不協和音」とは、耳障りだ、とか、音の重なりが気持ちわるい、といったときに用いられる。
しかし、本来の意味はどうやら違うみたいで、例えば、上記に当てはまる言葉はカコフォニーというのが正しいのだそうだ。
不協和音とは、不快な音ではなく、濁った音のことであるらしい。
『シンボリック・エレファント』(11月19日、発売)を、多角的な視点から眺めていた際に、僕はこの不協和音という言葉に出くわした。
調べていくうちに、そんなにネガティブな言葉ではない、ということがわかってきた。
そんなおりタイムリーに、この映画のキャッチコピーが僕の目に飛びこんできたというわけだ。
つまり、黒沢監督が(まあ、監督自身の言葉ではないかもしれないが)、この言葉に込めた思いは、じつはけっこうポジティブなものだったんじゃないか、と解釈したのだ。
そういえば、僕が好んで聴く音楽にも、不協和音(もちろんカコフォニーではない)が含まれているように思える。
なぜだろう? そこには大事な意味なり、理由なりが含まれているような気がする。
『トウキョウソナタ』は未見である。
作品の外側の情報から、そんなことを思った。
ところで、ケイタイのメールにて、このブログを書いてる(打ってる)のだが、「ふきょうわおん」と入力すると、「不況和音」と変換されてしまった。










